真の失業率推計

「真の失業率」推計最新版(2007-09現在)

真の失業率は、2ちゃんねるの経済板の「インフレターゲット支持こそ経済学の本流」スレあたりで、失業率統計がインチキ臭いという事で、僕が適当に試算してコピペしていたものです。知らぬ間に、偉い先生方が「ネットで出ている真の失業率は、人口動態という構造要因を無視している。それで失業率を算出したら、92年当時より悪化していて当然」などと批判されていたようで、ただの地方在住の人間としては自分が思いついたネタがそんなところで取り上げられていたという事に、批判をされた事を越えて、誇らしい気持ちがしたものです。今は、bewaadさんが高齢化補正を加えて毎月指標を継続的に掲載してくれています。というわけで、bewaadさんには、ありがとうの気持ちで一杯です。

で、肝心の数字ですが、やはり失業率が悪化傾向ですね。TIBORも下落傾向にあるようで、景気減速をひしひしと感じています。当時ブログをやっていなかった以上、後だしじゃんけんにしかなりませんが、2月の利上げの影響は暮れの10月頃に出てくるという予測をしていましたので、残念ながら予想通りです。

日銀は利上げできない=緩和姿勢だとしていますが、金利は経済実態に対して高すぎるか、低すぎるかで緩和・引締めの影響を発揮します。この辺がわかりにくくて、ゼロとか0.5%金利という絶対値をもって十分緩和だと言う人がいるのですが、これは間違い。経済実態が悪いときに、金利がゼロ以下に下げられないことから、流動性の罠なるスタック現象が発生するのです。今緩和すれば量的緩和までいかなくて済むかも知れませんが、この引締め傾向を続けた挙句に最終的にゼロ金利にしても、その時点では経済実態はさらに悪化していて、また量的緩和に逆戻りとなりかねないわけです。また、「量的緩和は効果が無い」などと嘯く人もいますが、量的緩和に効果が無いならばこそ、先行して利下げしないと、また金融政策無効の状態に陥ってしまうわけで、大変に危機的な状況にあると思います。

そして、その経済実態を把握するための指標が、コアコアCPIって奴です。
この辺は、またそのうちに書いてみます。