自業自得

本石町日記さんあたりで取り上げていただいて、コメント欄に書こうかと思っていたのですが。

たんす預金、30兆円=高齢者が定期預金からシフト−日銀が試算

日銀は22日発表した論文で、「たんす預金」として家庭などに退蔵されている1万円札が30兆円に上るとの試算を示した。「たんす預金」の額は1995年の推計5兆円から右肩上がりに増加し、2003年ごろから高止まり状態にあるとされる。論文は、金融不安やペイオフ(預金の払戻保証額を元本1000万円とその利子までとする措置)の部分解禁を機に、高齢者が定期預金から現金へ資産をシフトし、低金利続きでそのままため込んでいる可能性が強いと推測している。(2008/08/22-19:41)

時事通信社 http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2008082200790

推測で起きた現象を羅列するだけなら、その辺の雑誌の記事と変わらないと思う。日銀のペーパーであるなら*1、もっと経済学的に根本原因に踏み込んだ説明を期待したいところです。

というか、インフレ率を3%くらいにすれば、現金の価値はどんどん目減りしていくし、当然政策金利も数%になっているわけで普通預金金利も1%オーバーくらいにはなるかと。そうなれば、たんす預金なんかせずに「使っちゃう&預金しちゃう」メリットが出てきます。単に、インフレ抑制を前面に出した政策を採り続けている日銀の自業自得だと思うのですが。

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*1:原典がどれかわからないので読んでません。ちゃんと記述があったら申し訳ない。