新銀行東京周辺の思い出

von_yosukeyanさんのところで、新銀行東京の森田代表が退任という記事が出ている。後任と目されている津島隆一氏の事を戦犯としている。

僕の後輩が、仁司泰正社長時代に新銀行東京にいた。一緒に飲む機会があった時に、新銀行東京のビジネスモデルについて聞いて、呆れた事があった。曰く、東京都の公共事業を受注している企業に、公共事業完了までのつなぎ融資をする事が目的だと言うのだ・・・。まあ公共事業の代金を当て込んでの貸付なので、ある程度回収は見込めるのだろうけど、そういうものなら普通の民間銀行だって貸すはず。クレジットクランチと公共事業削減が進んだ時期に、その時目の前にあった建設業界からの貸し剥がし懸念の声を真に受けてしまったのかなぁと。

預金は都外からも受け付けるけど、貸付は都内企業に限るとの事で、県別の資金循環上ももろに民間の資金移動とぶつかっている。地方自治体が地元企業の活性化のために赤字覚悟でやるならまだしも、東京都が都の政策としてやるものではないよと、逆に半分説教モードに入ってしまった。

それが影響したわけではないのだろうけど、仁司泰正社長の退任から程なくして彼も退社。管理畑のスキルと人脈を持っている彼は、すぐに別の企業グループの新規子会社の立ち上げ要員としてヘッドハンティングされていった模様。人材の流動化って高まってるんだなかと実感したものだった。