ハンドボールのオリンピック予選やりなおしの件

あんまり書評の類はしたくないのですが、本日ネタという事で紹介だけ。

プロ交渉人―世界は「交渉」で動く (集英社新書 419B

プロ交渉人―世界は「交渉」で動く (集英社新書 419B

国際舞台でのプロ交渉人である筆者のプチ自伝。凄い人が「いやぁ、特別な事は何も無いですよ」と語る類なので、気合を入れて読むと拍子抜けするかも知れません。というか3時間程度で読み終わる内容です。

で、本題。オリンピックの裏話が結構面白い。パワーポリティクスと利権。薄々とはそういうものだと思っていた話だけど、ここまではっきりと言われてしまうと、かえって清々しい。というわけで、本書の中で本日ニュースになっていたハンドボールの審判問題も一くさり。筆者は提訴しても無理だろうという判断でしたが、とりあえず再試合となった事は喜ぶべき事でしょう。もしかしたら、本書中でオリンピック開催地・ワールドカップの時の無手勝ち流の競争相手として取り上げられている隣国との共同提訴だった点が功を奏したのかも知れません(逆に次の審判は隣国を贔屓したりしてw)。

とはいえ、こういう場からは敢えて一線を画すというのも一つの「見識」ではないかと思ってしまう。世の中の移り目を見過ごすと、コンプラ・偽装問題みたいにある日突然徹底的に叩き潰されてしまうのではないかなぁと。お天道様はきっと見ていると思ってしまう自分は甘ちゃんなのかなぁ。柔道の話など、オリンピックをボイコットして日本で独自の国際大会を開いてしまえと心の中の「坊や」がささやいております(笑)。

それと、ジャーナリズム魂というものがあるのなら、こういう事はしっかりと報道した方が良いぞと思ったりして。放映権問題があって、アンタッチャブルになっちゃってるんだろうなぁ。