株式下落とFRBの利下げ

今日の昼ごろ、たまたま知り合いと電話をしていたら、その中で「株はどうしたら良いと思う?」と聞かれました。何故俺に聞くのだ?とドキっとしましたが、まあそこはリフレ屋さん。思わず、「昨日から今日にかけて日銀は政策決定会合やってるけど、どうも現状維持らしいという事が言われている。だから下がるのは当然だと思う。」「昨年2月の利上げの影響が昨年夏から出ている。サブプライムは発端だけど、基本は金融政策問題。総裁人事が下手なことになったら万円割れまで行くのは確実なんじゃない?」と言ってしまいました。相手もさる者、政策決定会合についてはちゃんと注目していました。

テレビでは色々理由の後付が行われていますが、正直言って政策決定会合以外に、どんな大ニュースがあるのだと思った次第です。

で、夕方、ニュースを見てびっくりしたのがFOMCが臨時会合を開いて緊急利下げとなった事。こういうところの動きの早さを見るにつけ、日米の差を感じるなぁ。アメリカがこれで立ち直れるというほど楽観はできませんが(個人的にはアメリカなら何とかするでしょとは思っていますが)、一つ一つの行動のすばやさを見ると差を感じざるを得ません。日本がバブル崩壊後の立ち直りに15年かけている間に、3回も暴落回復を経験しトータルパフォーマンスは上にあるアメリカは、やっぱりダテじゃないよなと。日本は昨年の7月以来、本来利下げのタイミングにも関わらず「景気回復は7年目にはいり*1・・・」みたいな世迷言を吐きつつ、「利下げしなくて済むまで判断を放棄」しているような状態なわけです。

ワールドビジネスサテライトみたいな番組は、FRBの動向に注視する以上に、日銀の政策決定会合を注視しないといけないはずだと常々思っています。何故、日銀ネタだと扱いが軽いのかなぁ、みたいな。

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*1:7年前というと2000〜01年なので思いっきり日銀の利上げでどん底に入った時期だというのにねぇ