男女差
「スーパーマーケットは女性の世界だから、男の発想で運営しては駄目」という事が言われていますが、店長もバイヤーもチーフも、主だった人はみんな男という世界なんですよね。レジや調理や作業のオバさんたちをいかに活用するのかみたいな話で誤魔化している事が多いようです。
さて、最近の食品関係の偽装の多さに、「発覚するのは健全化している証」「大体、安いものに本物があると思うのが間違い」みたいなことから、
「高い物に偽物が混じっている事はあっても、安いものに本物が混じっている事は無い」
と、勝手に啓蒙活動をしているんですが、これなかなか理解してもらいやすかった。
でも例外がいました。僕が話をするのは男性だらけ。たまたま女性にこの話をしたら、「え?だって本物が買える保証が無いんだったら、安いほうが良いでしょ」と返り討ちにあいました。言われてからしばらく考えてみたら、ミニマックス戦略で考えたら、偽物を売る人と安いものを買う人の解がナッシュ均衡になっちゃうわけですよね。
利得表(買い手の満足,売り手の満足)
買い手\売り手 | 本物を売る | 偽者を売る |
---|---|---|
高いものを買う | (5,5) | (0,10) |
安いものを買う | (7,0) | (3,3) |
※数字はあくまでナッシュ均衡状態をわかりやすく見せるための例です。
そして、この状態を打破するためには、売り手と買い手の交渉が重要になるわけです。僕も本物を売るからあなたも高い物を買ってくださいと。そして、それを一般的に保証するために、JAS法があるわけですか。あるいは、良い品を扱っていますというブランド・評判の確立が重要だったりするわけですね。
うーん。やっぱり女性は合理的だorz